ジャガー種族を保護し、管理するための適切な方法を確立するのに、基本的な問題が一つある。それはジャガーの生態について詳しい研究がなされていないということだ。ジャガーは地球上で最もその生態が知られていないネコ科の動物であり、多くの疑問が未解決なのである。ジャガーは環境をどう利用しているのか。1頭が生活するのにどのくらいの領域が必要なのか。オスとメスでは必要な領域が異なるのか。集団密度はどれくらいか。ジャガーの社会はどのように構成されているか。繁殖期はいつか。主となる餌動物は何か。今回の研究で、これらの疑問をはじめとするジャガーの生態に迫っていきたい。

午前6時

太陽が昇りはじめ、夜明けを告げた。時間が経つにつれジャングルは活気を帯びてくる。辺りでは小鳥がさえずっている。特によく聞こえるのはヒメシャクケイの鳴き声である。パンチョが立ち止まった。ついにジャガーのものらしき、まだ新しい足跡を発見したのだ。すばやく犬の群れを放つ。ソンブラは匂いを嗅ぎつけようとぐるぐると走り回る。そして突然大声で吠えてジャガーを見つけたことを告げると、狂ったように走り出し、一斉に吠える犬の一隊を率いてジャングルに駆け入った。私の心臓はどきどきして今にも胸から飛び出しそうである。犬たちが迷ってしまったりジャガーに襲われたりしないように、